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メンタル不調者は薬で治る病気なのか?

働く人のメンタル不調者への対策は、いわゆる「治療」モデルです

どういうことかというと、例えばうつ病を例にとってみましょう

 

うつ病とは心の病気である→心の病気とは、脳の病気である→

病気である以上、治療が必要だ→治療と言えば病院、クリニックだ→

治療者は精神科医だ→そこでの治療は保険診療で、薬物による治療が必要だ

 

これが国が示している、一般的なモデルケースです

 

このこと自体は概ね正しいと言えると思います

概ねです

 

ですが、このモデルだけでは決定的に足りない面がある

それは、「どうしてうつ病という症状を発するに至ったのか?」という

根本的な原因と対策について という視点が欠けているからです。

 

脳の病気という視点しか見ていない、いわゆる

「病理モデル」だからです

 

「病気・症状だけを見ていて、人間を見ていない」

 

ストレスチェック制度もそうですが、とにかく高ストレス者に対しては

産業医の面談を受けろ、場合によっては専門医の診断を受けろ、治療しろというのが

基本的な流れになっています

 

ですが、それだけで本当に事足りるのでしょうか?

 

メンタル不調が薬を飲んで治るのであれば、どうしてあんなにも

精神科や心療内科の予約が取れない程に、いつもめちゃくちゃ

混んでいるのでしょうか??

 

どうして、メンタル不調が治らずに結局は復職出来なかったり、

あるいは復職しても退職したり、休職と退職を繰り返すようなケースが

出て来るのでしょうか?

 

根本的に治らない病気?病気によっては、そうかもしれません

本人との薬が合わない?薬との相性が悪い?そうかもしれません

 

ですが、働く人のメンタル不調に対しては、根本的には

「薬だけでは治らない、治せない」

これに尽きると思います

(もちろん、病気や症状によっては薬だけで治るケースもあるとは思います)

 

なぜならば、働く人のメンタル不調は殆どの場合には本人の脳そのものだけに

原因があるのではなく、それ以外の本人を取り巻く環境や人間関係、社会性などの他、

本人の性格や価値観、考え方、生き方など、実に様々な悩みや原因があり

 

働くことそのもの、生き方そのもの、人生そのものとの葛藤、

折り合いの悪さなど、広い意味での正解の無い「こころの問題」がある以上、

薬だけでは解決するわけがない」のです

 

最近は薬だけの治療を行う精神科や心療内科だけでなく、臨床心理士、

公認心理師、精神保健福祉士などを配置して、カウンセリングを行ったり、

休職者に対してリワークを行う病院も増えてきました

 

もし受診するなら、薬物治療だけではないこのような病院、クリニックを

受診する事をお勧めします

 

口コミで人気があるように見せかける(お金払えば代理店がやってくれます・逆も然り)

チェーン店?フランチャイズ?のようなクリニック、

コンビニクリニック?のような、いかにもというお気軽な

なんちゃって精神科、心療内科?が大都市を中心に増えています

 

宣伝上手でHPなどはとても綺麗に作られてますが、中身はとてもお粗末

 

臨床経験1-2年ぐらいの学校出たばかりのような若いアルバイト医師が

機械的に診断し、薬を処方するだけのようなところもあります。

 

そして、1番の問題は「そもそも、治すつもりもない」

 

酷いクリニックだと、薬物依存、薬物中毒の患者さんを生み出していたり、

不正に休職したり、手当てなどを得るための適当な診断書

を要求されるままに出していたり、合法的な麻薬商人に成り下がっている

ようなところもあります

 

間違っても、そんなところに行っては行けません

通ってしまっている方は、今すぐに転院した方が良いですよ

 

話を元に戻します

 

手前味噌になるのでこれまでこのHPでもセミナーや研修でも

あえて触れて来なかったのですが、もしも本当に心の問題、

メンタルヘルス問題に取り組むのであれば、心の専門家である

臨床心理士、公認心理師を活用する事を検討するのも

良いのではないでしょうか

 

もちろん、それで全てが解決するとも思えませんが、多少なりとも

「こころの問題」へのアプローチと改善の糸口をつかめるかも知れません

 

これは自分の業務を広げようとか、宣伝の意味で書いているのでは

ありません。私自身はカウンセリングや心理師が全て問題を解決するなどとは

全く思っていませんし、還暦の自分が今さらに自分を売り込もうなどとも思って

いません。

 

ですが、相変わらずメンタル不調者が一向に減らない現状の中で、

薬だけで治らないこの問題について、別の専門家の力、援助が必要なのでは

ないか?と思うわけです。

 

その別の力はたくさんあると思いますが、臨床心理士、公認心理師の

カウンセリング、コンサルティングもその一つなのではないか?と思うわけです

 

精神科医のDrも、もちろん専門家です。が、どうしても薬物治療中心、

病気そのものや症状の改善に注目しがちなDrが多いのも事実ですし

保険診療の関係で、じっくりとカウンセリングを行うような

時間的余裕がない

 

そこで、臨床心理士、公認心理師の出番なのではないか?と思うわけです

 

とは言え、臨床心理士、公認心理師の側にも色々と問題、課題はあるし、

そもそも世の中の仕組み、社会の仕組みそのものが病みやすい状況

なのかもしれないと思ったりもするのですが

 

長くなりそうなので、それはまたの機会に

 

2025.12.1 

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